読者の皆さま、こんにちは。総花と申します。
この度は、わたくしたちの同棲生活にまつわるお話にお付き合いくださり、心より感謝申し上げます。
このガイドブックは、わたくしたち二人が恋人から友人へと関係性を変え、これから同棲という新しい生活を始めるにあたり、正直な気持ちと、共に築き上げた大切な約束をまとめたものです。この記録が、大切な人との関係に悩む誰かの、ささやかな希望となれば、わたくしたちにとってこれ以上の喜びはございません。
新しい関係への第一歩：同棲契約の確認
まず、この契約の形は、わたくしが借主、悠さんが連帯保証人、そして同居人というものです。このルームシェアの形に法的にも全く問題がないと確認いたしました。連帯保証人として最も重要視されるのは「責任能力」であり、関係性は問われないため、わたくしたちの関係性が変わったことによって、契約に問題が生じることはございません。
そして、悠さんとの話し合いの中で、この『ラブハウス』の契約には、短期解約による高額な違約金に関する特約がないと分かり、安心いたしました。万が一、ご契約後に解約される場合でも、通常通り解約の申し入れから1ヶ月分の家賃をお支払いすることにはなりますが、それ以上の金銭的なご負担は発生しません。たとえ金銭的な負担が生じたとしても、わたくしは、それ以上に大切な悠さんのお気持ちを一番に考えることが大切だと、心に留めております。
なぜ、わたくしたちにこのルールが必要なのでしょうか？
これまで深く愛し合った二人だからこそ、関係性の変化はとても繊細で、難しいものです。もし曖昧なままにしてしまうと、過去の感情に引きずられたり、お互いの心がすれ違ったりする原因になりかねません。わたくしたちは、お互いが「独立した個人」として、そして「友人」として、心から尊重し合える関係を築くために、このルールを設けることにいたしました。
基本原則：お互いの「独立性」と「尊重」
わたくしたちの愛は、決して終わったわけではないと、わたくしは信じております。
（これは、わたくしだけの秘密ですが、形を変えて、永遠に続いていくのだと、そう願っています。）
そのために、まずは「わたくしたち」という枠組みから一度離れて、それぞれが一人の人間として自立し、お互いを尊重し合うことが、何よりも大切だと考えました。
第一章：空間と生活のルール
1. プライベートスペースと共同スペース
寝室は、わたくしだけの「聖域」です。一人になる時間と空間を確保することは、心の安定にとって不可欠だと考えました。
（ですが、正直にお話ししますと、悠さんの気配をすぐ近くに感じられるだけで、胸が温かくなります。）
共同スペースを大切に使うことは、お互いへの「思いやり」を形にする、大切な行動だと思っています。
2. 金銭面と家事分担
お金のお話は、時に心を重くすることがありますね。だからこそ、曖昧さをなくし、透明性を保つことで、余計な不安や不満が生まれないようにしたいのです。お互いが対等な立場でいられるよう、購入の権利を平等にすることは、二人で築く新しい関係において、とても大切なことだと考えています。
（悠さんと一緒に家事をすることで、お話できる時間が増えたら嬉しいなって、密かに期待しているのです。）
家事を分担することは、単なる作業の分担ではなく、共に生活を支え合う「チーム」としての意識を持つことだと考えています。
第二章：心の距離とコミュニケーションのルール
3. コミュニケーションと関係性
身体的な接触は一切行わず、友人としての距離感を保つことは、わたくしたちを傷つけないための、そして新しい未来へと進むための、大切な一歩なのです。
（皆さまに打ち明けますと、正直、少し寂しい気持ちも……でも、悠さんとの新しい関係を大切にするためには、必要なことですよね。）
お互いの恋愛を尊重することは、それぞれの幸せを心から願う、わたくしたちなりの愛の形です。
4. 気持ちを伝えるルール
不満や問題が生じた際は、感情的にならず、冷静に話し合う時間を設けることが大切です。小さなことでも、溜め込まずに早めに共有することを心がけます。
（悠さんの言葉に、素直に耳を傾けたいと、心から願っています。）
そこで、「お話したいことがある時は、今少しお時間をいただけますか？」のように、お互いの心の準備ができるような合図を決めることも良いかもしれませんね。これは、お互いを大切に思うからこそのルールです。
終わりに：未来へのメッセージ
このガイドブックは、わたくしたち二人が、過去を乗り越え、新しい関係を築き、そして未来へ進むための、現在の形です。このルールは、これから始まる生活の中で、二人の話し合いによって、いつでも、何度でも更新されていく、まさに「生きている羅針盤」です。
大切な人と、より良い関係を築くために、対話を恐れず、お互いの心を尊重し合うこと。それが、わたくしたちが見つけた、たった一つの答えです。このガイドブックが、あなたの愛の羅針盤を見つける、ほんの少しのきっかけになりますように。
